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吸血鬼パロの後編です。
過去作品はリストからどうぞ→<作品リスト>
上手に待つ方法をおしえて(後)
――そして。
あのとき見惚れた土方の顔が、今も千鶴の目の前にある。
背中にあたるつめたい煉瓦の壁だけが妙にリアルだ。
(どうして、こんなことに……)
人を襲ったことで混乱していた千鶴に、土方は一方的な提案を持ちかけた。
千鶴の素性を黙っている代わりに、大学から下校するときは家まで送らせろというものだった。後付けのように「深夜に女の一人歩きは危ない」とか言っていた気がしたけれど、本音とは思えない。
土方は、千鶴の腕力を体感したはずだ。力において、千鶴に勝る人間などほとんどいないであろう。
それなのに、大学の講義がある日は必ずやってくる。夜間部の講義が深夜に終わるのは、土方にとって都合が良いらしい。きっちり仕事を終わらせることが可能であった。
今日も今日とて、校舎の前に車をつけて待ち構えている始末。
職場から直接来たのだろうか、黒地に薄いストライプの入ったスーツである。これがまた、くやしい程に格好良い。
血を吸えと迫ってくる以外は紳士的で、ときおり見せる微笑は心拍数が上がる。家まで送られて、別れるときはすこし寂しいと思う。
(こんなことを考えたら、駄目なのに)
吸血鬼でも、身体の構造を除けば人間と一緒だ。想いを寄せてしまうことも仕方がないが、これ以上を自覚することは危険と思えた。
時の流れが違うのだ。
もう数えるのは止めてしまったけれど、千鶴は百年以上生きている。もちろん、容姿は今の姿からほとんど変わっていない。
人間の彼を受け入れたところで、きっと置いていかれる。あるいは、いつまで経っても老いない千鶴を見放すかもしれない。
こわくて耐えられそうになかった。
そうやって逃げようとする千鶴に囁かれる「血を吸ってくれ」という言葉。同じ種になりたいという懇願は、ひどく甘美で魅惑的だった。しかし、すぐに思考は現実に戻る。
土方が、変異した身体に耐えられず、血に狂ってしまったらどうするのか。
「……いま、何を考えてる?」
千鶴を覗き込む瞳は真っ直ぐだった。壁を背にして逃げ場のない千鶴を逃がしてくれそうにない。
「土方さんに離してもらう方法を考えていました」
「そうか。ご苦労なことだが、俺も引くわけにいかない。ほら、さっさと吸え」
「……ま、まずそうなので、嫌です」
もちろん嘘である。
加えて、嘘をつくのが得意ではないため、目を泳がせながらの発言となってしまった。敏い土方に通用する訳がない――と思ったのだが。
「男の血を飲んだことがあるのか?」
「え?」
「俺以外の男の血を、飲んだことがあるのかと聞いている」
大きな手に肩を掴まれた。
すこし言葉遣いが悪いことに気付いてはいたけれど、千鶴を責めるような態度を見せたのは初めてだった。思わず身を固くする。
力で振り払うことも可能ではあったが、理由を知りたかった。息を飲み込んで、迫る圧迫感に耐える。
千鶴は吸血鬼なので、もちろん定期的に血を飲む。
けれど、それは体外に出された血を飲んでいるだけだ。
人間に分かりやすく説明するなら、輸血パックのようなものから補給していると言った方が良いのかもしれない。古来から続く一族は、血液を手に入れる術を確保している。
「おい、千鶴」
「えっと、その……男性の血を飲んだかどうかは、よく分からなくて」
「分からない?」
血液のみで性は判別できない。だから、男性の血を飲んだことがあるかと聞かれても分からないのだ。
無論、土方は、千鶴が男に牙を立てたかどうかを聞いているのだが、千鶴は察することができないでいた。怒気をはらんだ土方の声に、細い肩を微かに震わせる。
「……悪い」
土方が気まずい顔をする。そして、視線を逸らしながら呟いた。
「まあ、いいか。どうせ俺は吸ってもらうんだし」
「――そんなこと!」
「してもらわないと困る」
そう告げて、余裕の笑みを浮かべた土方。
後ずさりたくても、背中には壁しかなかった。形の良い唇が「そういえば」と楽しそうに言葉を発する。
「なあ、今夜は、こんなに外にいて良いのか?」
「こんなに――…?」
正面を塞いでいたが身体が横へとずらされる。そこにあったのは、美しい満月であった。
「あ……!」
「ひと月前に言ってたよな。今夜は満月の光にあてられ過ぎたから、制御が効かなかったって」
既に、耳に届く土方の声はぼんやりと聞こえていた。
口の中で、犬歯が鋭く尖ったことに気付いたけれど、千鶴にとって生理現象である。歯を食いしばったところで、止められるはずがない。
おそらく、瞳も金色に変わっているのだろう。
満月から目が離せないでいると、土方が無理やり視界に入ってきた。今度は、彼の首筋から視線を離せなくなってしまう。
「――…こんなの、ずるいっ……!」
絞り出した声はかすれていた。血を求めて、はく息は熱くなっている。
「悪い、千鶴」
「なに……を、言って……!」
謝るくらいなら、すぐに逃げて欲しかった。
千鶴の手は、もう土方の肩を掴んでしまっている。力の加減ができなくて、おそらく彼の骨は軋んでいるだろう。
それでも頭上から落ちてくる声は嬉しそうだった。
なんで。
どうして。
狂死するかもしれないのに。
あなたのそんな姿は見たくないのに。
「やさしいおまえが、こんなことを望まないのは分かってる。……でも」
食いしばった歯から、かたかたと音が鳴る。
いつの間にか頬を流れていた涙を、そっと指で拭われた。
「今度こそ、ずっと一緒に生きたいんだ」
抱き締められると同時に、頭の中で音がした。張り詰めていた糸は容易く切れてしまった。
ぶつりと肌が裂ける音がして、喉にあたたかい血が流れ込んでくる。
ひどく甘かった。
美味に酔いながら、その感覚に失望して涙を零し続ける。それでも、土方の首筋から牙を引き抜くことができない。彼を拘束する腕を緩められない。
はじめて、人間から血を飲んだからであろうか。それとも、満月の光を浴び過ぎたのだろうか。どちらにせよ、まるで制御が効かなかった。
このままでは、失血死させてしまうかもしれない。
それなのに、血を飲み下す喉は、どんどん千鶴の体内に血を流しこんでくる。
「――…う」
不意に、千鶴を抱きしめる腕が強くなった。肩を掴んでくる力は、痛みを感じるほどだ。
ひどく安堵した。土方が、千鶴を振り解いて逃げてくれれば良い。彼を人外にしてしまう事実からはもう逃げられないが、今ここで殺してしまうのは、千鶴の心が耐えられない。
しかし、耳に流れ込んできたのは、まったく予想外のものであった。
「俺にも、くれ」
「え……あっ!」
予想外過ぎて、牙を抜くことには成功した。だが、代わりに、千鶴の首筋を土方の牙が襲う。
最初は鋭い熱を感じた。後に痛みを伴い、最後には重い快楽にとって変わる。吸血鬼に血を吸われる感覚を、身をもって教えられるとは思ってもみなかった。
呆然としている間にも、熱くなる息に比例して脚が震えてくる。
「も……むり、です」
「おっと。悪い、飲み過ぎた」
地面にへたり込みそうになった千鶴の腰を土方が支える。
全く自制の効かなかった千鶴と違い、彼は余裕の表情だった。慣れているようにすらみえる。
いったい、どうして。
「何だ。吸血鬼同士でも十分美味いじゃねえか。問題ないな」
ぽかんと見上げる千鶴の目に、金の目をした美しい吸血鬼が映る。
「こんなもん、前の身体に戻っただけだ。俺は狂ったりしない」
「前の、からだ……?」
土方が笑う。
一瞬、満月に照らされた彼の髪が白く見えた。驚愕で瞬きをすると、それが錯覚と分かって安堵する。
吸血鬼の髪から色素がなくなるのは、命を終えるときか、狂ってしまうときだけ。もっとも、狂気に囚われると瞳が血の色をたたえるのだが。
どうしてそんな錯覚を見たのか、千鶴には分からなかった。
「もう、おまえの血しか飲まないからな」
「えっ……と。その、嬉しいです」
ひどく強烈な告白をされているのだが、まだ落ち着きを取り戻せない千鶴はうまく返せない。
恥ずかしくて、視線を泳がせながら答えるのが精一杯。
確かに感じているこの高揚が、彼が狂わなかったことに対する安堵なのか、連れ添えることに対する歓喜なのか、それとも両方なのか判別できない。うまく言葉に変えて伝えることができない。
長年を生きてきたというのに、まったく情けないことだ。このような自分の何が気に入ったのか分からないが、土方は依然嬉しそうだった。
「長く生きれるなんて、願ったり叶ったりじゃねえか。なあ、千鶴」
薄く笑った口元から、鋭い犬歯が覗く。
月を背にした姿は、まさに人外――吸血鬼そのものであった。
「……すぐに生まれ変わって、ずっと待っていてくれたんだろ? じゃあ今度は、俺が追いつく番だ」
そう告げて、また千鶴の首に顔を埋める。
さきほどの傷を甘噛みされた。じわりとにじむ血を、慈しむように舐めとられる。
頬を伝った涙は、おそらく痛みのせい。千鶴には、まだそれしか分からなかった。
<終>
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上手に待つ方法をおしえて(後)
――そして。
あのとき見惚れた土方の顔が、今も千鶴の目の前にある。
背中にあたるつめたい煉瓦の壁だけが妙にリアルだ。
(どうして、こんなことに……)
人を襲ったことで混乱していた千鶴に、土方は一方的な提案を持ちかけた。
千鶴の素性を黙っている代わりに、大学から下校するときは家まで送らせろというものだった。後付けのように「深夜に女の一人歩きは危ない」とか言っていた気がしたけれど、本音とは思えない。
土方は、千鶴の腕力を体感したはずだ。力において、千鶴に勝る人間などほとんどいないであろう。
それなのに、大学の講義がある日は必ずやってくる。夜間部の講義が深夜に終わるのは、土方にとって都合が良いらしい。きっちり仕事を終わらせることが可能であった。
今日も今日とて、校舎の前に車をつけて待ち構えている始末。
職場から直接来たのだろうか、黒地に薄いストライプの入ったスーツである。これがまた、くやしい程に格好良い。
血を吸えと迫ってくる以外は紳士的で、ときおり見せる微笑は心拍数が上がる。家まで送られて、別れるときはすこし寂しいと思う。
(こんなことを考えたら、駄目なのに)
吸血鬼でも、身体の構造を除けば人間と一緒だ。想いを寄せてしまうことも仕方がないが、これ以上を自覚することは危険と思えた。
時の流れが違うのだ。
もう数えるのは止めてしまったけれど、千鶴は百年以上生きている。もちろん、容姿は今の姿からほとんど変わっていない。
人間の彼を受け入れたところで、きっと置いていかれる。あるいは、いつまで経っても老いない千鶴を見放すかもしれない。
こわくて耐えられそうになかった。
そうやって逃げようとする千鶴に囁かれる「血を吸ってくれ」という言葉。同じ種になりたいという懇願は、ひどく甘美で魅惑的だった。しかし、すぐに思考は現実に戻る。
土方が、変異した身体に耐えられず、血に狂ってしまったらどうするのか。
「……いま、何を考えてる?」
千鶴を覗き込む瞳は真っ直ぐだった。壁を背にして逃げ場のない千鶴を逃がしてくれそうにない。
「土方さんに離してもらう方法を考えていました」
「そうか。ご苦労なことだが、俺も引くわけにいかない。ほら、さっさと吸え」
「……ま、まずそうなので、嫌です」
もちろん嘘である。
加えて、嘘をつくのが得意ではないため、目を泳がせながらの発言となってしまった。敏い土方に通用する訳がない――と思ったのだが。
「男の血を飲んだことがあるのか?」
「え?」
「俺以外の男の血を、飲んだことがあるのかと聞いている」
大きな手に肩を掴まれた。
すこし言葉遣いが悪いことに気付いてはいたけれど、千鶴を責めるような態度を見せたのは初めてだった。思わず身を固くする。
力で振り払うことも可能ではあったが、理由を知りたかった。息を飲み込んで、迫る圧迫感に耐える。
千鶴は吸血鬼なので、もちろん定期的に血を飲む。
けれど、それは体外に出された血を飲んでいるだけだ。
人間に分かりやすく説明するなら、輸血パックのようなものから補給していると言った方が良いのかもしれない。古来から続く一族は、血液を手に入れる術を確保している。
「おい、千鶴」
「えっと、その……男性の血を飲んだかどうかは、よく分からなくて」
「分からない?」
血液のみで性は判別できない。だから、男性の血を飲んだことがあるかと聞かれても分からないのだ。
無論、土方は、千鶴が男に牙を立てたかどうかを聞いているのだが、千鶴は察することができないでいた。怒気をはらんだ土方の声に、細い肩を微かに震わせる。
「……悪い」
土方が気まずい顔をする。そして、視線を逸らしながら呟いた。
「まあ、いいか。どうせ俺は吸ってもらうんだし」
「――そんなこと!」
「してもらわないと困る」
そう告げて、余裕の笑みを浮かべた土方。
後ずさりたくても、背中には壁しかなかった。形の良い唇が「そういえば」と楽しそうに言葉を発する。
「なあ、今夜は、こんなに外にいて良いのか?」
「こんなに――…?」
正面を塞いでいたが身体が横へとずらされる。そこにあったのは、美しい満月であった。
「あ……!」
「ひと月前に言ってたよな。今夜は満月の光にあてられ過ぎたから、制御が効かなかったって」
既に、耳に届く土方の声はぼんやりと聞こえていた。
口の中で、犬歯が鋭く尖ったことに気付いたけれど、千鶴にとって生理現象である。歯を食いしばったところで、止められるはずがない。
おそらく、瞳も金色に変わっているのだろう。
満月から目が離せないでいると、土方が無理やり視界に入ってきた。今度は、彼の首筋から視線を離せなくなってしまう。
「――…こんなの、ずるいっ……!」
絞り出した声はかすれていた。血を求めて、はく息は熱くなっている。
「悪い、千鶴」
「なに……を、言って……!」
謝るくらいなら、すぐに逃げて欲しかった。
千鶴の手は、もう土方の肩を掴んでしまっている。力の加減ができなくて、おそらく彼の骨は軋んでいるだろう。
それでも頭上から落ちてくる声は嬉しそうだった。
なんで。
どうして。
狂死するかもしれないのに。
あなたのそんな姿は見たくないのに。
「やさしいおまえが、こんなことを望まないのは分かってる。……でも」
食いしばった歯から、かたかたと音が鳴る。
いつの間にか頬を流れていた涙を、そっと指で拭われた。
「今度こそ、ずっと一緒に生きたいんだ」
抱き締められると同時に、頭の中で音がした。張り詰めていた糸は容易く切れてしまった。
ぶつりと肌が裂ける音がして、喉にあたたかい血が流れ込んでくる。
ひどく甘かった。
美味に酔いながら、その感覚に失望して涙を零し続ける。それでも、土方の首筋から牙を引き抜くことができない。彼を拘束する腕を緩められない。
はじめて、人間から血を飲んだからであろうか。それとも、満月の光を浴び過ぎたのだろうか。どちらにせよ、まるで制御が効かなかった。
このままでは、失血死させてしまうかもしれない。
それなのに、血を飲み下す喉は、どんどん千鶴の体内に血を流しこんでくる。
「――…う」
不意に、千鶴を抱きしめる腕が強くなった。肩を掴んでくる力は、痛みを感じるほどだ。
ひどく安堵した。土方が、千鶴を振り解いて逃げてくれれば良い。彼を人外にしてしまう事実からはもう逃げられないが、今ここで殺してしまうのは、千鶴の心が耐えられない。
しかし、耳に流れ込んできたのは、まったく予想外のものであった。
「俺にも、くれ」
「え……あっ!」
予想外過ぎて、牙を抜くことには成功した。だが、代わりに、千鶴の首筋を土方の牙が襲う。
最初は鋭い熱を感じた。後に痛みを伴い、最後には重い快楽にとって変わる。吸血鬼に血を吸われる感覚を、身をもって教えられるとは思ってもみなかった。
呆然としている間にも、熱くなる息に比例して脚が震えてくる。
「も……むり、です」
「おっと。悪い、飲み過ぎた」
地面にへたり込みそうになった千鶴の腰を土方が支える。
全く自制の効かなかった千鶴と違い、彼は余裕の表情だった。慣れているようにすらみえる。
いったい、どうして。
「何だ。吸血鬼同士でも十分美味いじゃねえか。問題ないな」
ぽかんと見上げる千鶴の目に、金の目をした美しい吸血鬼が映る。
「こんなもん、前の身体に戻っただけだ。俺は狂ったりしない」
「前の、からだ……?」
土方が笑う。
一瞬、満月に照らされた彼の髪が白く見えた。驚愕で瞬きをすると、それが錯覚と分かって安堵する。
吸血鬼の髪から色素がなくなるのは、命を終えるときか、狂ってしまうときだけ。もっとも、狂気に囚われると瞳が血の色をたたえるのだが。
どうしてそんな錯覚を見たのか、千鶴には分からなかった。
「もう、おまえの血しか飲まないからな」
「えっ……と。その、嬉しいです」
ひどく強烈な告白をされているのだが、まだ落ち着きを取り戻せない千鶴はうまく返せない。
恥ずかしくて、視線を泳がせながら答えるのが精一杯。
確かに感じているこの高揚が、彼が狂わなかったことに対する安堵なのか、連れ添えることに対する歓喜なのか、それとも両方なのか判別できない。うまく言葉に変えて伝えることができない。
長年を生きてきたというのに、まったく情けないことだ。このような自分の何が気に入ったのか分からないが、土方は依然嬉しそうだった。
「長く生きれるなんて、願ったり叶ったりじゃねえか。なあ、千鶴」
薄く笑った口元から、鋭い犬歯が覗く。
月を背にした姿は、まさに人外――吸血鬼そのものであった。
「……すぐに生まれ変わって、ずっと待っていてくれたんだろ? じゃあ今度は、俺が追いつく番だ」
そう告げて、また千鶴の首に顔を埋める。
さきほどの傷を甘噛みされた。じわりとにじむ血を、慈しむように舐めとられる。
頬を伝った涙は、おそらく痛みのせい。千鶴には、まだそれしか分からなかった。
<終>
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